MINUS THE BEAR

December 2018 @ SHOWBOX, Seattle, WA –

シアトル出身インディーロック張出横綱、マイナス・ザ・ベアー。

過去に3度来日しているそうですが、この日を皮切りとした3デイズ Showbox 公演を以て、結成から17年のバンドヒストリーに終止符を打ちます。

つまりこれが彼らの解散公演なのです。

個人的に初めて見る、そしてほとんどの曲を初めて聞く、マイナス・ザ・ベアーのこの夜のライブ。気がついたときにはすでにソールドアウトだったため、25ドルで売り出されていたチケットを再販業者から50ドルほどで購入。

倍っちゃ倍の値段だけど、50ドルなら買いでしょう!

シアトルはこの1公演のみまず発表になり、当然の如く秒殺でソールドアウト。その後、2日間の追加公演が出たということは、今日のライブの客が一番コアだということですね。

前座終了後しばらくして会場に入ると、バーもフロアもすでにお客さんでパッツンパッツン。こんなに人が入っていて熱気と期待感が充満している Showbox を初めて見ました。

5分程度待つとショーがスタート。

カメラクルーが入っているのでこのコンサートの模様は撮影されているようです。

メンバー5人の高いスキルレベルの中でも、特にリードギタリストのトリッキーなプレイに驚きっぱなし。

実にリズムの半分はタッピング奏法だったのではないでしょうか。

知らなかったのでライブ中にウェブで調べましたよ。そしてライトハンドとエフェクター類を駆使して独特の音を出していることを知りました。ファンの間では既知の、ジミヘンが歯でギターを弾くとか、リッチー・ブラックモアがギターを破壊するとか、むしろそれを観に来た!ぐらいのお約束なんだと思いますが、にわかファンの自分にはとても特異に映りました。

普通にピックでバッキングもやりますけどね。

このフリーキーなリズムに乗ったポップなメロディがこのバンドの売りなので、ほとんどの曲で大合唱が起こります。ほとんどの人が歌詞を口ずさんでいます。さすがコアなファンが揃っただけあります。

解散ライブだからといって特段感傷的になるわけでもなく、「Good to be home」とボソッと言ったぐらいであとは普通にこれまでサポートしてくれたこと、レコードを買ってくれたことに対する謝辞を述べていました。

トータル2時間というボリュームのコンサートで、今更ながらバンドのことをよく知ることができました。

早速再結成を希望します。

(21:15-23:15)