DEATH CAB FOR CUTIE

September 2019 @ MARYMOOR PARK, Redmond, WA –

地元シアトル出身のインディーロックの雄、デスキャブが郊外の野外ステージに立ってくれました。

会場の Marymoor Park はシアトルダウンタウンから東に約30分ほど車で走ったレドモンドという街にある公園です。

ここに5-9月の夏季のみ設営される野外ステージで、国内外のアーティストがライブをしていきます。

規模はフジロックのホワイトステージほどでしょうか。キャパはその半分ほどに抑えられているのでとても余裕があります。数ヶ月前にここで今年話題のビリーアイリッシュがライブをやっていきました。人気に火が付く前に発表されたのにチケットは速攻ソールドアウト。自分が気がついたときはもう5倍の200ドルの値が付けられていました。コーチェラ出演よりずっと前の話です。

入り口の荷物検査の列に並びながら、前座で地元シアトルを拠点にしている Car Seat Headrest の演奏を聞いていました。

ちょうど彼らの演奏が終わったところで着席。

ステージ前の指定席は座席間がとても狭いのよね。

ツメツメで、飛行機のエコノミー席よりも遥かに狭いです。

演者に近いのはいいんですが、踊るスペースを考慮されていないのが残念です。

前座から20分ほどの短いインターバルでデスキャブのショーがスタート。

キーボードとメインボーカルのベンだけによるイントロから

フルバンドの演奏に移ります。

「はろー、シアトル! シアトルのキャピタルヒル出身のデスキャブです。」という挨拶に、本当の出身はシアトルじゃなくてベリンガム (=田舎) なんだよなぁと心の中で突っ込んでいました。

背後に横長のプロジェクターが設置されていましたが、特段に目を惹く映像があるわけでもなく、ライティングの一部のような視覚効果を狙っているようでした。

疾走感のある「The Ghost of Beverly Drive」、最新作から「Gold Rush」といい曲が続きます。

今日は違う気がするだの、落雷がどうの、といったことを話していてなんだろうと思いその場で調べたてみたら、土日連続公演の初日が雷雨のため中断&中止になったと知りました。確かに昨夜の雷はすごかったですからね。なるほど納得です。

超絶に長い「I Will Possess Your Heart」はかっこいいし、

「Northern Lights」とか名曲中の名曲ですよね。アナログなシンプルな曲なのにドラマチックに聴かせるのはまるでU2みたいです。

「Soul Meets Body」なんてアコギとベースの一瞬のユニゾンがドキっとさせるだけのポップチューン。なのに猛烈にかっこいい。

アンコールは「I Will Follow You Into the Dark」でベンが弾き語ります。1ヶ月前のフジロックではここまで大合唱になったのかなぁ。

アンコールで4曲演奏して小雨の舞う中2時間弱のショーは幕を閉じました。

前から14列目ど真ん中という良席なのになぜか周りは空席で、空間的にも音響的にも最高の環境の中でデスキャブの地元凱旋ライブを楽しませてもらいました。

(19:35-21:30)