CHAI

March 2019 @ THE VERA PROJECT, Seattle, WA –

マリナーズ菊池雄星の地元シアトル初マウンドをT-モバイルパークで見届けたあと、同じく日本からやって来た CHAI をハシゴします。

Vera Project は改装中のキーアリーナそばにある小さなイベントスペース。

始めて来ましたが、入り口が分かりづらく、中は手作り感満載のアットホーム仕様。通常のライブハウスとちょっと違ってお酒を含むドリンクなどの販売はなく、All ages ウェルカムなセッティングになっています。

チケット代は前売・当日ともに 15 ドル。

球場から Lyft で急いだ会場の入り口で各演者のスケジュールを見てビックリ。

前座が 21 時に始まって、ヘッドライナーの CHAI は 23 時開演予定とのこと。

遅い・・。

HAIKU HANDS

期せずしてフルで観てしまった2組目の前座はオーストラリアから来た女性トリオの HAIKU HANDS。

打ち込みのオケに合わせて健康的な女子たちが歌って踊るだけのステージ。(見たことないけど)女子高生の文化祭的なようなノリと手作り感。

でもこれが意外に楽しい!

フィジカルな面でもひたすら歌って踊り続けてよく疲れないもんだと感心しながら見ていました。

音楽的には、予習がてら YouTubeで見た「Not About You」ぐらいしか知らず申し訳なかったですが、さすが海を渡ってきただけあって、オケが意外にちゃんとできています。

曲途中のブレイクでオケがいきなり強制終了したのはご愛嬌。DIYっぽさがさらに強調されて逆にそこから盛り上がったかも。

お客さんもグイグイきてました。

(22:00-22:40)

CHAI

数週間前にライブの開催を知るまで恥ずかしながらこのバンドのことを全く知りませんでした。一瞬インドか東南アジア出身かと思いましたからね。日本のグループと知ってチケットを取った次第で、愛知出身で、ヴィジュアル的にちょっと弱い女性グループということはにわか知識として持っていましたが、日本のフェスに出演していることも、昨年もシアトルに来ていたことなど、はっきり言ってライブ後に知りました。w)

オープニングの Haiku Hands 終了後、CHAI 本人達が機材をセットします。w)

そのまま暗くなってライブスタート。w)

「うぃー、あー、ちゃーい!!」

ビビりました。

いや、その甲高い声にももちろんビビりましたが、なんといってもそのタイトな演奏にビビりました。なんだこのベースとドラムのグルーブ感は。

打ち込みを多用したチープな演奏を想像していたので、ボトムの効いたファンキーなプレイに面食らいました。

とは言え、CHAI のキャラを決定づけているのはやっぱこのマナ・カナ双子姉妹ですよね。

ギターはまさかのES-335。

機材も音もセンスが良すぎます。

カッティングには切れがあるし、ミュートしての単音弾きもかっこいい。

その横にいるボーカル&キーボードのマナさんはよく言えば皇族のような顔。

マナ:「うぃー、あー、ツインズ! ツインズ! フェイス、イズ、セイム!」

マナ:「I had many body complex.  My eye’s very small.  This is lovely eyes.  This is NEO cute …. NEO カワイイーーー! My nose very flat. This is lovely nose. This is NEO cute …. NEO カワイイーーー!」

・・・で「N.E.O.」に突入。

ぐうの音も出ません。

みんなわかっているのかわかっていないのかさっぱりわからないですが、200~300人ほどのオーディエンスも訳も分からずに盛り上がっています。はっきり言って圧倒されてます。目の前にいる180センチぐらいあるパツキン長髪の姉ちゃんも腰をぐいぐいグラインドさせて狂ったように踊っています。

お、一転してアカペラか!と聞いていると、

振り付きのダンシング・クイーン(もちろんアバ)でした。w)

若干ボーカルのピッチが不安定なこともありますが、ベテランファンクバンドのようなプレイと、ユニークなパフォーマンスに完全にやられました。

数日前に見たワンオクロックが完全にかすむぜ。

こちらが気恥ずかしくなるような「ほれちゃった」。そしてアンコールは1曲だけ「アイム・ミー」。

いやー、とてつもないバンドが出てきたもんです。

早くも2019年のベストアクト決定か?!

 

(23:00-23:40)

 

↓ 同ツアー別公演のセットリストですが、ほぼ同じだったと思います。