THE LAST INTERNATIONALE

January 2019 @ THE CROCODILE, Seattle, WA –

RATMのDr. ブラッドウィルクが関わっていたので知ったバンドです。昨年Warped Tourのイベントで来日も果たしましたね。

ザ・クロコダイルはキャパ500人ほどのライブハウス。前座の前座ぐらいで会場入りしたのですが、いやー、土曜の夜ということもあってお客さん入ってます。

BRUISER BRODY

なぜお客さんが入っていたかというと、このバンドが前座だったからのようです。

ブルーザー・ブロディ・・・・まんま30年前に亡くなったプロレスラーの名前です。多分日本の方がアメリカよりも知名度があるはず。獣じみたパフォーマンスとスタンハンセンとのタッグで有名でしたが、ギャラか何かでもめて刺されて亡くなっちゃったんですよね。

そのブルーザー・ブロディの音を聞いてみると・・・エアロ&ガンズ系のベタなハードロックでした。(そういやプロレスラーのブルーザー・ブロディの入場テーマ曲はレッドツェッペリンの移民の歌だったな。)

ただ、音の抜けが良くて、ラウンドなんだけど耳障りじゃない。こなれたステージングも堂々としていてポッと出じゃない雰囲気。

ちょっとただものじゃない気がしたのでググってみると、シアトル界隈で有名なバンドのメンバーが集結したスーパーグループなのだそうです。

特に目を引いたのがベーシスト、ジェフ・ラウスの経歴。

ダフマッケイガンのソロプロジェクト「ローデッド」のベースだそうで、ってことは、4年前に東京の渋谷Oイーストで彼の姿を観てるはずなのだな。

もちろん覚えてないけど。

ライブ前、真っ先に出てきてステージ転換を手伝っていたのが彼でした。

(22:00-22:50)

 

THE LAST INTERNATIONALE

メインのザ・ラスト・インターナショナル(TIL)のステージはこれから。

だけどブルーザー・ブロディが掃けるとお客さんがずいぶんと減っちゃいました。

どっちがメインアクトなのかようわからん。

TIL バンドメンバーが自ら機材をセットアップ。

まだライブは始まってませんが、ギターのチューニング中に客電が消えてしまうなど、ちょっとグダグダな感じ。

ちなみにTILは女性Vo, Bのデリラ・パスと G のエッジー・ピレスからなるニューヨーク出身のデュオで、5年前のデビュー当初は先にも言ったRATMのブラッド・ウィルクがDrで参加していましたが、スマパンのサポートやプロフェッツ・オブ・レイジのツアーで忙しくなったのか、それともバンドに見切りをつけたのか、少なくともここ数年のライブには帯同していません。

ようやく「Killing Fields」でキックオフすると、ブルーザー・ブロディのライブを自分の横で見ていたギタリストがガツガツと煽ります。

音は身も蓋もない言い方をするとシンプルなブルースロック。

ベース兼ボーカルのデリラは、事前に映像で見ていたとおり、細くてかっこいい。

重いベースを抱えながらステージ上でくるくる回るのが好みなようで、

絡まったシールドが気になってしょうがない。w)

次回はぜひワイヤレスにしましょう。

ボクのいたデリラ側エリアにはステージに対して垂直にこのような細長いドリンク置き場があって、

サム・クックのカバーでハンドマイクを持ち、フロアに突き出したこのカウンターを伝いながら熱唱します。

蹴られないよう各自ドリンクを退避させていたのが笑えました。

ライブ中の突然の思い付きではないと思うので、客入れ前にちゃんとリハしたんだろうなぁとか考えたりして。

その後、無事ステージに戻ると、

ベースをさらにブイブイ言わせます。

基本8分のルート弾きが多い印象。

そしてシールドが絡まったまま最後の「1968」でラストスパート。

コールアンドレスポンスを無事決めて「さんくすすぃあとー、ばいばい!」

アンコールもなく、少なかったお客さんがサーっといなくなってしまったのは若干寂しかったです。w)

でもめっちゃ近くでデリラのベースの生音とともにクローズアップで表情と動きが見られて大満足でした。

(23:10-24:10)