THE 1975/PALE WAVES

April 2019 @ WAMU Theatre, Seattle, WA –

今季絶好調のThe 1975と、特に日本で期待の新人と目されているペールウェーブスが満を持してシアトルにやってきました。

2019年に最も大化けすると思っていたThe 1975。各地のフェスで引っ張りだこで、これもカリフォルニアのコーチェラフェスと絡めてのツアーのようです。

過去に何度かシアトルには来ていますが、ソールドアウトだったりバッティングしていたりしてこれが初見となります。会場はクイーンズアン地区のキーアリーナが改修工事で使えない状況で、アリーナクラスでは最も大きいWAMUシアターが選ばれました。前回は1000人サイズのShowboxだったんですけどね。

オープニングアクトの一つはペール・ウェーブス

昨年夏のイベントで見るには見たのですが、2曲聞いたところで爆睡してしまった思い出があります。

改めて見てみて、爆睡した理由を思い出しました。

動きの乏しいステージング。白玉のシンセサイザーが被ってくるアレンジ。視覚的にも聴覚的にも刺激されることなく、どちらかというと苦手なタイプのグループです。

まるで日本のオールスタンディングの公演のように、客電が落ちるとオーディエンスが前に詰めかけたThe 1975のステージ。

予想はしていたけど、お客さんが若いなぁー。w)

ギターリフがファンキーな「She’s American」「She Way Out」で女性ダンサーも登場。The 1975 のダンサブルな面が色濃く出ている曲で、まわりの若者たちもとても楽しそう。w)

大型スクリーンを使った視覚的効果がとても強くて、バンドメンバーが米粒程度にしか見えなくても十分に楽しめるパフォーマンス。

ボーカルとギターのマシュー・ヒーリーはシンプルなジャケットに身を包んでいます。彼の髪型ってこんなだったんだー。

まぁ、サイドのスクリーンでしかその表情や仕草などは確認できないのですが、曲の歌詞とシンクロした様々なメッセージや映像がメンバー後方のディスプレイに映し出されます。

 

マシューのトレードマークでもある黒のストラトキャスター。

・・ではなくてギブソンのギターを持った「It’s Not Living」は Let’s do it Seattle! の掛け声でサビの部分を合唱を先導。

独特なムードとグルーブを持った「Somebody Else」は自分も好きな曲でシアトルのインディー系ラジオ局で一番エアプレイ率が高いように思います。

吸い込まれそうなビジュアルから、歌詞を知らなくてもスクリーンを見ているうちにサビを歌えるようになってしまう「Love it if you made it」。

人気曲を畳み込んで「Chocolate」「Sex」で絶頂を迎え「The Sound」で大演壇。

洗練されていてスキのないバンドの演奏と演出にずっとあがりっぱなしのオーディエンス。The Sound ビデオクリップの自虐的メッセージのひとつ「Essentially making robotic Huey Lewis tunes」。

それでいいのだー。

(20:55-22:30)