THE CHAINSMOKERS

December 2019 @ TACOMA DOME, Tacoma, WA –

もはやEDM界の大御所と言ってもいいザ・チェインスモーカーズのライブをやっと見れました!

チェンスモといえば、ラスベガスのホテルのクラブやプールの、スティーブ・アオキ、ゼッド、カルビン・ハリスらと並ぶレジデントDJというのがボクのイメージ。実際にベガスに遊びに行った時もやってましたし、シアトルのフェスなんかにも来てくれてました。でもまぁこのおっちゃんにクラブ遊びは無理ですし、フェスもタイミングが合わず彼らのライブセットを拝むこともできずにいました。

おそらくレディー・ガガ以来3年半ぶりとなるタコマ・ドーム。高速道路を50分以上走らなければならず、かつ30ドルという高い駐車料金のためあまり好きになれない会場なのですが、さいたまスーパーアリーナサイズのアーティストには丁度良く、シアトルのキーアリーナが改装中で使用できない状況を考えると、それなりの大物グループはこの会場を使わざるを得ないんですよね。

でも今回はなぜかドームの北西側に運よく無料の路上駐車スポットを発見しファイナンシャルな問題は解決。遅い時間に到着したせいか、人気のない入場&セキュリティゲートもスムーズに通過。

歓声を聞いているとどうやらライブは始まっている模様。

1年近く前にサービス料・税金込み121ドルで購入したチケットは、ステージ前のオールスタンディングエリア。

2度のチケットチェックを潜り抜け、かなりスペースの目立つフロアに滑り込むと、いきなり目の前に女性ボーカルの姿が・・・。

これは前座のレノン・ステラ? なおかつステージ前からフロアに向けて花道がせり出してる?

なんかよく分かりませんが、チェンスモのライブは始まっているっぽいです。そのゲストボーカルがレノン・ステラなのか?

チェンスモ、チェンスモ、と知ったかぶりしてますが、メンバー2人の名前がアンドリュー・タガートとアレックス・ポールだなんてことはウィキペディアからコピペしないと分からない程度のファンです。

しかしステージから伸びる花道のおかげで、ボーカルのドリューが近い!

ライブの途中から参加したのに座席指定で言えば前から3列目ぐらいでドリューの姿を拝めるこの状況は、ファンならずとも興奮してしまいます。レッチリの「アンダー・ザ・ブリッジ」など歌うからなおさらです。

大きい会場でありながら音は極めてよく、EDMといいながら、進行は極めてロック然としています。

バラードでお客さんにスマホのライトを点灯してもらうなんてかなりベタな演出ですよね。

DJ卓の前に張り付いているのかなと思っていたら、ドリューは普通にアリーナロックのボーカリストでした。「すぃあろー! 最初に出てきた瞬間から最高のひと時になることは確信できたよ!」的なことを言い、あっちゃこっちゃステージを移動していますが、自分のいる花道先端にいる時間が特に長かった気がします。

ボクの背後20メートル座席指定ブロック最前列までの空間には人が誰もいないんですけどね・・・。

なのでいつでも戻れると思いちょっとステージ向かって右側に移動してみました。

ステージのビジュアルとライティングは素人目にもすごいですし、機材の前から動かないアレックスの姿もよく見えます。

でもやっぱりステージ正面のほうが音的にも視覚的にもベターかなということで再び中央岬の突端へ。

すると天井から細長いセットが頭上から降りてきて、いやぁーつぶされる!と思ったところでちょうど止まり、ドリューが梯子を登ってその空中ステージへ。

少し後ろに移動して思いっきり下からのぞき込んじゃいました。気のせいか、というか気のせいなんですが、目が合ってお互い頷いたような気がしました。(バカ)

曲が終わると梯子を下りて岬の突端へ。

すると今度はなんだこれー。

網目状の巨大なボールが天井から降りてきて、その中でドリューが歌い、走り回ります。

なんだかまさに前回このタコマドームで観たレディー・ガガのような演出ですが、どっちかというとシルク・ド・ソレイユみたいな張りぼて感がありますね。

ステージが進行すると前座で登場した5セカンズ・オブ・サマーと共演なんていうサプライズもありました。

この時を含め、ドリューは結構ギターを弾いてましたねー。アコギもエレキも使えるようですが、本当に生音なのかはボクにはわかりません。

コールドプレイのクリス・マーティンと共作した「Something Just Like This」はやっぱりショーの中盤のハイライトだったでしょうか。

と、今度は先ほどの網目巨大ボールを使ってBMXライダーの競演。

シルク・ド・ソレイユのショーで観た気がするなー、と思わせた3台のオートバイによるパフォーマンス。

にわかチェンスモファンのボクにはちょっと理解し難い脈絡に欠ける演出でした。w)

光の洪水をこれでもかと浴びたのち、ステージにいたアレックスが花道を歩いてくるのが見えます。

そしてドリューと合流。

ドラムも移動してきてラストの「クローサー」。

紙吹雪が舞います。

フロアは青い紙だらけ。

リストバンドとともに家に持ってきちゃいました。

全体を通して、サポートにドラムとギターを入れた20年前のプロディジーのライブを観ているかのようなデジャブ感がありました。

2階席には人を入れていなくて、1階席には空席もあり、自分のいたGAも売切れてなかったということで、会場のキャパは若干大きすぎたかもしれません。でもこれだけ大がかりな舞台装置を稼働させられる屋内施設はここしかないんでしょう。

まぁでもメンバーをすごく近くで観られて、かつ踊るスペースはたっぷりあるという贅沢な環境でチェンスモを観られたのは幸せだったなぁ。

(~22:48)