PETER FRAMPTON

October 2019 @ PARAMOUNT THEATRE, Seattle, WA –

これがキャリア最後の演奏旅行と言われているピーター・フランプトン (69)。ツアータイトルも「Peter Frampton Finale: The Farewell Tour」。

2年前にフェスで観たときはセット途中で退席せざるを得なかったので、今回は2階席からの観戦とはいえどちゃんとフルで見ますよ。

前座の前座にピーターの息子がリードするジュリアン・フランプトン・バンドが登場。ご丁寧にも親父が前説を務めるというサービスっぷり。開演予定時間前だというのに半分近く埋まっている場内も拍手喝采。

ジュリアンの音楽自体は、まぁ、なんというか、すべて同じ曲に聞こえる系のロックミュージックでした。ギターとボーカルを担当するのがジュリアン。お父さんみたいにギターソロを弾きまくったりはしません。

ジェイソン・ボーナムのレッド・ツェッペリン・トリビュートバンドの演奏を経て、ピーター・フランプトンが登場。

もちろんこの写真に写っているのが現在のフランプトンであるはずもなく、キャパ3,000人以下の会場に似つかわしいほど大きなスクリーンが登場し、若かりし頃の画像・映像がダイジェストで流されます。

現在のフランプトンはこんな感じで、

69歳とまぁもちろん歳は召されていますし頭髪は寂しい限りですが、まだ割とイケメンだと思いますよ。

定位置は向かって右側のギターアンプ前。

プラス、ドラム、ギター、キーボード、ベースの5人メンバー構成です。

4曲目にステージセンターに移動してトーキングモジュレーターを駆使した「Show Me The Way」。

ボーカルは「カムズ・アライブ」のまんまですわ。まったく衰えていません。

「Georgia On My Mind」などのブルースセクションがあり、フランプトンの代名詞でもある3ハムバッキングピックアップのギブソンギターを弾きまくります!

終盤になり、そろそろサウンドガーデンの「Black Hole Sun」を演るかな?と思っていたら、

「今夜のスペシャルゲストに、マイク・マクレディとマット・キャメロン!」

という声を聞いて仰天。

程なくしてパール・ジャムのギタリスト、マイク・マクレディとドラマーのマット・キャメロンがステージに登場。

まじかー!

曲はもちろん「Black Hole Sun」で、マット・キャメロンは元サウンドガーデンだし、ここは故クリス・コーネルの地元シアトルだぜ!

インストバージョンの「Black Hole Sun」を聞くのは2度目だけれど、マイクとピーターのソロの掛け合いもあったりして楽しかった! そして他人のドラムセットに座ってそのまま演奏するマットもすげぇ。

年齢層の高いオーディエンスはこのスペシャルゲストの価値を分かっているのか分かっていないのかも分かりませんが、とにかく個人的には今日のハイライト。

出てきませんでしたけど、エディ・ヴェダーの登場まで期待した。w

サプライズが一段落したところでバックに「カムズ・アライブ」のジャケットとターンテーブルが大写しになり、アコースティックギターを抱えて「Baby, I Love Your Way」。

いい曲だ。弾き語りしてみたくなった。

くどいまでコール&レスポンスした「Do You Feel Like We Do」で本編を締めて、2時間のショーのクロージングはビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」。

謝辞の言葉を述べてステージを去っていきました。

もうこれでピーター・フランプトンは見られなくなるのかーという感傷ムードは微塵もなく、またひょっこりとライブしに来るんじゃねぇの的な雰囲気でした。

(21:30~23:30)