JASON BONHAM (JBLZE)

October 2019 @ PARAMOUNT THEATRE, Seattle, WA –

ピーター・フランプトンの前座でしたが、面白かったので特集します。レッド・ツェッペリンのドラマー、故ジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが、親父のバンドのトリビュートグループ「JBLZE (Jason Bonham’s Led Zeppelin Evening)」を引き連れてパラマウントシアターにやってきました。

前座なのに3,000人弱のキャパの会場がほぼ埋まっています。実のところボクはジェイソン・ボーナムがオープニングアクトということを今日知りまして、こりゃぁ会場に早く行って見とかなきゃなぁとぐらいに考えていた程度でした。

言うまでもなくジェイソン・ボーナムは、12年前にロンドンO2アリーナにて行われた恐らくレッド・ツェッペリン最後の再結成コンサートで、プラント、ペイジ、ジョーンズというオリジナルメンバーからドラマーの椅子を与えられた、言ってみればレッド・ツェッペリンの正式メンバー。なのでぜひ一度彼のドラムを見てみたいと思っていました。

客電が落ち、バンドメンバーに引き続いてサングラスをかけたちょっと太めでスキンヘッドのジェイソン・ボーナムが登場。ドラマーでなければちょっと痛い白人という風貌。厚切りじゃなくて暑苦しいジェイソン。ちょこっとドラムソロを叩いてから「Immigrant Song」スタート。

ですぐに気が付きました。ジミー・ペイジ役のギタリストが本人にそっくりなのを・・。2階席からステージまで距離があるため詳細は分からないものの、身のこなしが恐ろしくペイジのステージングそっくりですわ。ってか71年前後のジミーペイジだと思えば思うほどそう見える。

黒髪で、顔がアジア人っぽくてって・・・ま、まさか、この人って日本人?! それで考え付くのはただ一人。まさかあのツェッペリントリビュートバンドで有名だったジミーさん?

90%確信しながらステージを見ます。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! よよかちゃんの「Good Time Bad Times」。後半の3連キックドラムは若干ごまかしていたような気もしないでもないけどまぁいいや。

MCするジェイソン。そして「What Is And What Should Never Be」「Ramble On」とセカンドアルバムから2連発。いや、「Whole Lotta Love」と続いたので3連発。長尺の間奏は飛ばしていきなりロックヒストリーに燦然と輝くギターソロへ。ジミーさん(と思われるギタリスト)がオリジナル通りのフレーズを弾きます。実は後ろにリズムギタリストがおりまして、サビ部分ではかの有名なギターリフにスライドギターを重ねる役目を担当しておられました。

「Rock And Roll」のギターソロでは体を後ろに反らしたのち、最後のランフレーズでお決まりのダックウォーク。そして「狂熱のライブ」@73年MSG 映像をなぞるように「Let my love come running in ~ ♪」で大の字ジャンプ!

わかる人にはわかる、わからない人にはわからず全く意味不明ですが、まぁそういうことなのです。w)

最後はダブルネックギターで「Stairway To Heaven」。これまたロック史に燦然と輝くAマイナーペンタトニックのギターソロも当然完コピです。

という具合に、メインのパフォーマーはドラムのジェイソン・ボーナムですが、ほとんどギターしか見てませんでした。w)

最後にジェイソンからメンバー紹介があり、「ギター、Jimmy Sakurai」という声を聞いて100%確認が取れました。やっぱりあのジミーさんだったかぁ!

ピーター・フランプトンが始まるまでネットをチェックしてみると、しばらく前にアメリカに渡米してロサンゼルスに移住。レッド・ツェッパゲインというトリビュートバンドを経たのち、このジェイソン・ボーナムのバンドに参加。そのプロセスを追ったドキュメンタリー映画まで作成され、今年公開になったということまで知りました。

Mr. Jimmy という日本のトリビュートバンドにいたジミー桜井さんしか知らなかったのでこれは驚きでした! 今度はフルレングスのライブを観てみたいです。

(20:15~20:55)